フロリダのマイアミビーチにあるプレーボーイ・プラザ・ホテルのロビーで収録されたマルチ・リード奏者、アイラ・サリヴァン・バンドのライブを収録。本作のプロデューサーでジャコの友人だったボブ・ボビングが1973年頃に収録したプライベート音源とのこと。ジャコはトミー・ストランド&ジアッパー・ハンド、ウェイン・コクラン&C.C.アイダースの活動を経て、初めて本格的なジャズ演奏を学ぶ機会となったのがアイラ・サリヴァンのバンドだった。
このバンドには、パット・メセニーがバークリー音楽学校の生徒だった時に指導者だったジョー・ディオリオ(g)、『Jaco Pastorius』の《Continuum》に参加したアレックス・ダーキ(key)、ジョー・ディオリオとの共演歴があるスティーヴ・バグビー(ds)が参加。フローラ・プリムの『Every Day, Every night』(1978年)に収録された《Las Olas》がこの時すでに出来上がっていたのが興味深い。
アルバム・タイトルのGreen Light(青信号)は物事を前進させるサインであるとともに行動を起こすという意味もある。ジャコがジャズ・ベーシストとしての第一歩を踏み出した事に因んでつけられている。ジャコ・パストリアス・アーリー・イヤーズ第6弾として2011年リリース。
The Green Light
Tracklist
- Ballye De Nina (Jaco Pastorius) 12:59
- Lonely Dreams (Terry Gibbs) 8:23
- Las Olas (Jaco Pastorius) 9:48
- Call it Sunshine, I’m a Rainbow, Dance with Her Father (Joe Diorio) 8:43
Personnel
Jaco Pastorius – bass guitar
Joe Diorio – guitar
Ira Sullivan – trumpet, soprano sax, flute, percussion
Alex Darqui – fender rhodes piano
Steve Bagby – drums
Notes
Recorded live at Playboy Plaza Hotel, Fl, 1973?