Joni Mitchell / Shadows and Light

Joni Mitchell / Shadows and Light

1979年9月ジョニミッチェルがカリフォルニア州サンタ・バーバラ・カウンティ・ボウルで行ったライヴ音源を収録した『Shadows & Light』。ジャコ・パストリアスとのコラボ4作目。

サポート・メンバーはジャコの人脈からマイケル・ブレッカー(sax)、ドン・アライアス(dr, per)、パット・メセニー(g)、ライル・メイズ(key)が参加。
ウェザー・リポートから二人以上が他者のライブ・サポート・メンバーとなることを禁じていた契約があったため、ウェイン・ショーターが参加できず、マイケル・ブレッカーにお声が掛かった。

演目はジャコが録音に加わった『Hejira』、『Don Juan’s Reckless Daughter』、『Mingus』からだけでなく、往年のアルバム『Ladies Of The Canyon』、『Court And Spark』、『The Hissing Of Summer Lawns』からも選曲されている。

個人的に好きなのはDisc-1。#2《In France They Kiss On Main Street》のドライブ感とパット・メセニーのロケンロールなギターソロ。フレットレス・ベースのハーモニクスが『Hejira』収録のオリジナル以上に響く#4《Coyote》が堪らない。終盤の#7《Amelia》~#8《Pat’s Solo》~#9《Hejira》まで一気に演奏される15分余りが聴き所であろう。

《Hejira》でマイケル・ブレッカーは珍しくこの一曲だけソプラノ・サックスを吹いているのだが、個人的にこのプレイもこのアルバムのお気に入りポイント。歌詞にクラリネット奏者ベニー・グッドマンの名前が出てくるのだが、この部分をライブは「マイケル・ブレッカー」に置換えている。オリジナルではクラリネット奏者エイブ・モストが伴奏に加わっており、マイケルはこの音色に近いソプラノ・サックスを使ったのだろう。

Disc-2の#7《Why Do Fools Fall In Love》と、#8《Shadows And Light》で見事なバック・コーラスを披露している男性5人組のアカペラ・グループ、ザ・パースエイジョンズ。ジョニ自身が彼らと直接交渉のうえでブッキングしたという。ここに収められた2曲はアンコール曲(彼らはこのステージのオープニング・アクトを務めた)。

このライブは初版がレーザーディスクだった映像コンテンツ(DVD)もある。本作の#1《Introduction》~#2《In France They Kiss On Main Street》の継ぎ接ぎのような箇所は映像版を見ると理解できる。映像版は本作とは収録内容が異なり、ジャコの独奏も含まれている。必見だ!

Shadows and Light【CD】

Tracklist

Disc-1

  1. Introduction 1:51
  2. In France They Kiss On Main Street 4:14
  3. Edith And The Kingpin 4:10
  4. Coyote 4:58
  5. Goodbye Pork Pie Hat 6:02
  6. The Dry Cleaner From Des Moines 4:37
  7. Amelia 6:40
  8. Pat’s Solo 3:09
  9. Hejira 7:42

Disc-2

  1. Black Crow 3:52
  2. Don’s Solo 4:04
  3. Dreamland 4:40
  4. Free Man In Paris 3:23
  5. Band Introduction 0:52
  6. Furry Sings The Blues 5:14
  7. Why Do Fools Fall In Love 2:53
  8. Shadows And Light 5:23
  9. God Must Be A Boogie Man 5:02
  10. Woodstock 5:08

Personnel

Joni Mitchell – electric guitar, vocals
Pat Metheny – lead guitar
Jaco Pastorius – fretless bass
Don Alias – drums, percussion
Lyle Mays – electric piano (Rhodes), synthesizer (Oberheim FVS-1)
Michael Brecker – saxophones
The Persuasions – vocals

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