Joni Mitchell / Live in New York

Joni Mtchell / Live in New York

ジョニ・ミッチェルとジャコ・パストリアスの共演といえば『Hejira(1976年)』、『Don Juan’s Reckless Daughter(1977年)』、『Mingus(1978~79年)』、『Shadows and Light (1979年)』の4作で完結!と思っていたところ、2020年6月に輸入盤で(日本仕様は8月)突然リリースされたのが本作。

ジョニ・ミッチェル(g, vo, p)以下ジャコ・パストリアス(b)、マイケル・ブレッカー(sax)、パット・メセニー(g)、ライル・メイズ(key)、ドン・アライアス(ds, per)。ゲストとしてザ・パースエイションズ(vo)が参加。収録日は1979年8月25日。ニューヨークのフォレスト・ヒルズ・テニス・スタジアムで行われたライヴということで『Shadows and Light』と同じメンバーで『Shadows…』より前に行われた公演の実況録音である。

CD2枚に全21曲を収録(このうち2トラックはMC)。《Big Yellow Taxi》、《Just Like This Train》、《Raised On Robbery》、《The Last Time I Saw Richard》の4曲は『Shadows and Light』に含まれておらず興味がそそられる(《Raised On Robbery》は『Shadows and Light』映像版には収録されている)。その他の演目は『Shadows and Light』とほぼ同じで、このスーパー・バンドのパフォーマンスが悪かろうはずもなく最後まで楽しめる。

難点を挙げるとすると、『Shadows and Light』でハイライトであった《Amelia》~《Pat’s Solo》~《Hejira》の流れが本作ではDisc-1とDisc-2で分かれてしまったこと。もう一つは音質。はっきり言ってブートレグの音!!なので『Shadows and Light』のクオリティをベンチマークにして聴くと思いっきりズッコケる!(笑)オーディオを嗜む向きには辛いクオリティ。

ジャコのベースはそれなりに主張しているものの細かなニュアンスは聞き取れない。ドン・アライアスのドラム&パーカッションが奥に引っ込んでしまって…パット・メセニーのギターもペラペラな感じ。演奏が良かっただけに残念…(苦笑)。FMラジオ放送用音源って触れ込みだったはずだが、コレひょっとしてモノラル?ひとつフォローしておくと、「音質より演奏」というブートレグ慣れした方、新たなジャコ音源に飢えている方なら楽しめるはず。

<2020年8月30日追記>
本作は8年ほど前にストリーミング配信されていた音源だったようです。やれやれ。

Live in New York【2CD】

Joni Mitchell(Equinox)

Tracklist

Disc 1

  1. Big Yellow Taxi 3:12
  2. Just Like This Train 4:07
  3. In France They Kiss On Main Street 4:03
  4. Coyote 4:52
  5. Edith And The Kingpin 4:00
  6. Free Man In Paris 3:38
  7. Goodbye Pork Pie Hat 5:50
  8. The Dry Cleaner From Des Moines 5:25
  9. Amelia ~ Pat’s Solo. 9:16

Disc 2

  1. Hejira 6:55
  2. Dreamland 4:43
  3. Black Crow 3:38
  4. Furry Sings The Blues 5:18
  5. Talk 0:49
  6. God Must Be A Boogie Man 4:44
  7. Raised On Robbery 2:55
  8. Band Intros 1:08
  9. Shadows And Light (with The Persuasons) 4:59
  10. The Last Time I Saw Richard 4:17
  11. Why Do Fools Fall In Love (with The Persuasions) 2:16
  12. Woodstock 3:19

Songwriter, Composed by – Joni Mitchell
Written-By – Frankie Lymon & The Teenagers (Disc 2, tracks: 11)

Personnel

Joni Mitchell – vocals, guitar, piano
Pat Metheny – guitar
Michael Brecker – saxophone
Lyle Mays – keyboards
Jaco Pastorius – bass
Don Alias – drums, percussion
The Persuasions – vocals (Disc 2, tracks: 9, 11)

Notes

Recorded at Forest Hills Tennis Stadium, NYC on August 25th 1979

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください