リットーミュージックから1992年に単行本として発刊されたビル・ミルコウスキーの著書『ジャコ・パストリアスの肖像』。初版はハードカバーで発刊され、数度の重版でソフトカバーになった後に絶版となっていた。今は中古本でしか流通してなかったベストセラー本がこの5月に装い新たに412ページの文庫版として発刊される。
原著の英語版も初版が272ページだったが、2005年に判型がほぼ同じ増補版が338ページで発刊された経緯があるので、今回の文庫版は2005年版を元に文庫化されているなら絶対買いだ。
ジャコ・パストリアスの肖像(立東舎文庫)
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自他共に認めた“世界最高のベース・プレイヤー”の光と闇
フレットレスのフェンダー・ジャズ・ベースという愛器を操り、これまでの概念を覆す唯一無二のプレイで、ベースという楽器の可能性を広げ、その後のミュージシャンたちにも多大な影響を与えた伝説のベーシスト、ジャコ・パストリアス。彼の音楽の原体験から、ベースという楽器との出会い、ミュージシャンとしての輝かしい栄光、そしてあまりに悲劇的すぎる最期へと続く、激しく刹那的な35年のストーリーが、数多くの有名ミュージシャンの証言を交え語られていく。天才ベーシストの、成功への足跡はもちろん、その後に訪れた闇をまでもを克明に描いたリアル・ストーリー。すべて音楽ファンに贈る一冊です。
【CONTENTS】
■序章:ジャコ——人と神話——
■第一章:若き日々
■第二章:オン・ザ・ロード
■第三章:ウェザー・リポート
■第四章:ワード・オブ・マウス
■第五章:失意の時代
■第六章:終焉
■第七章:ジャコの思い出
■第八章:ジャコふたたび